TOP……同窓会報……櫻高TOPページ
お知らせ
住所変更
同窓会報
総 会
理事会報告
住所変更
メールBOX
リンク

    創設30年目の鉄道部OB会開催

 11回生 中浦 秀和


昨年11 月30 日、創設(1994年) 30年目の鉄道部OB会が、忘年会を兼ね渋谷(やまがた舟唄)で開催された。
 出席者は、2012年に台湾政府から「観光貢献賞」を授与され市立川口高校の校長などを歴任した木田一彦さん(14期)をはじめ、会社社長を務める金子一光さん(15期)や一流企業の社員など、7期〜30期の14名。



多彩な人生経験を持ったメンバーは、鉄道や母校の思い出話等に留まることなく真撃に「OBとして母校の為にどう貢献できるか」について話し合った。その中で、元校長の作山隆先生(在任期間2008〜2013年)と同窓会のご厚意により、数年にわたり棲高祭に正式に参加させて頂いたことは、30年の歴史の中でも特筆すべき実績との意見が多かった。
 当時、鉄道模型の展示走行のため一つの教室を丸ごと割当てて頂き、パンフレットにも「鉄道部OB会」とハッキリ掲載頂いた。 作山先生から、「鉄道部の展示は、人気があり集客がありました。子供連れの人達にとっては安心して過ごせる場であり、幼児から小・中学生にとっても、観るだけでなく体験が出来、ゲーム以外の世界に興味を持たせる貴重な機会になると思っていました。その上、卒業生が多数集い文化祭を盛り上げてくださったことは、学校見学を兼ねて訪れた方々に、安心と信頼を持って頂けると思い感謝しておりました。」と、昨年も改めてお言葉を賜ったところである。



  今回の宴もたけなわになった頃、メンバーから誰言うことなく、大河内隆先生への感謝の声が上がった。先生は、野球部が春の甲子園で優勝した1972年から30年間、新入生が入部せず廃部になるまで、ずっと鉄道部の顧問を務めてくださり、いつも生徒の相談にやさしく親身になって耳を傾けてくださった。クラシック音楽という高尚な趣味を持ち、20世紀前半を代表するドイツの指揮者、音楽家「フルトヴェングラー」についての著作まであるにも関わらず、毎年OBの鉄道オタク連の話も真面白に開いてくださった。そんな療養中の先生に寄せ書きをしたためてお送りした。



 上和重さん(18期)は、「廊下で、ちょっと嫌味な担任にいびられていたら、大河内先生が通りかかり『岩上は私のクラブの生徒だ!』と彼に厳しく言ってくださり、あの時は嬉しくてほんとに涙が出そうだった・・・」と、半世紀前の学窓での想い出を懐かしんでいた。
  殆ど知られていない話だが大河内先生は定年間近の或る日、職員室で急報を受け、学校周辺で不良グループに位致、ネクタイで首を絞められ車の中で失神状態だった生徒を司馬遼太郎「燃えよ剣」の主人公、土方蔵三のように単身乗り込み、負傷しながらも果敢に救出した。 大河内先生ほど深い生徒愛に満ちた教師は70年を超える母校の歴の中でもまれであろう。
  作山先生は「大河内先生のような方は、長生きして、若い人遣に背中を見せてほしいですね。先生は、言葉数が少ない人でしたが、決して間違ったことは言わなかったし領かなかったと記憶しています。先生のような人格者が役職に就いて下さっていたら生徒も先方も良い成果が収められたに違いありません。」と語っている。
 この鉄道部OB会は、文北部には珍しくコロナ禍を除き途切れることなく毎年続いている。最後に、療養中の大河内先生と作山先生、二人の「隆」先生のご健康を祈りつつ、和やかな雰関気の内に幕を閉じた。



      



〒156-0045 東京都世田谷区桜上水3-24-22 Tel:03-5317-9300 Fax:03-3304-4328

Copyright(c)2025 Nihon univ. Sakuragaoka High School DOSOKAI All rights reserved.